コンニャク抽出成分 セラミドについて

セラミドは、表皮の角質層を形成する細胞間脂質の50%近くを占めているものである。
水分の蒸発を防ぐ効果があり、保湿柔軟性を維持し、細胞同士をつないで整列させる働きがあるとされる。
工業的には、小麦、コメ、コンニャクなど植物からの抽出物が開発されている。
外用として化粧品などに使用されている。
俗に、「保湿効果がある」「肌のキメを整える」と言われている。

お肌のハリも老化の始まりもセラミドが原因

セラミドは細胞間脂質の主成分で、全体の約45%も占めおり、肌表皮の一番外にある
角質層で水分を保持する効果
があります。

また、細胞同士をつなぐ働きをしているので、セラミドが備わっていることで外部の刺激からお肌を
守るバリアの役割りも果たします。

年齢とともにセラミドが減少してしまうと、細胞同士がスカスカになりお肌の弾力が失われますし、
バリアが破壊され外からの刺激を取り込んでしまうことになるのです。

このバリアが破壊されると細胞内のコラーゲンやエラスチンが減少して老化がどんどん進んで
しまいます。

また、いわゆる敏感肌と呼ばれる肌質の方は、元々このセラミドが不足している傾向にあり、
ちょっとしたことで肌荒れが起こってしまうのです。

お手入れ方法を間違えないで

お肌の老化を感じたら、アンチエイジングケアとしてコラーゲンやエラスチンを補給するために、
高価な化粧品を使う方も多いでしょう。ですが、保湿成分を安定させる役割のあるセラミドが
不足している肌は、せっかくのコラーゲンやエラスチンをうけつけないのです。

そのままにしておくと、肌は乾燥して敏感になってしまいます。また、乾燥したお肌は水分蒸発を
食い止めようとして角質を厚くします。これが原因で肌のターンオーバーを遅らせ、くすみや毛穴
のつまりを引き起こしたり、ニキビの原因になったりします。

お肌のトラブルを感じたら、原因がセラミド不足の可能性が高いです。まずこちらを補うことが、
乾燥肌・敏感肌を改善する第一歩となるのです。

アトピー治療にも使用されるセラミド

セラミドを含んだ化粧品は、敏感肌の方でもに研究されているところが多いです。また、アトピー
性皮膚炎の原因にもセラミド不足が指摘されているため、皮膚科などでセラミド化粧品が処方
されていることも多々あります